ajaka's blog

散文、音楽、映画、ときどき登山。日常のあれこれ。

打ち明け話と反動

こんばんは

昨日、金曜日の夜、恋人の家へお邪魔しました

彼の作った美味しいご飯を一緒に食べ
そのあとそのままソファでテレビをみてくつろぐ
付き合い始めてから馴染んできた過ごし方です


そのとき私が彼に話したことと、その後の心境を書きます






彼は同じ会社で働く同僚で
恋人といえど、会社以外でも会社の話は時折します


昨日おしゃべりのなかで
彼の職場のことが話題にあがって
いったんクロージングしたあと
今度は私が、自分の上司について
少し愚痴っぽく話を切り出した


上司について心中で思うことを
あれこれぽつりぽつり
きつい言い方はしていないけど愚痴は愚痴
彼からは
「そういえばいいのに」
少し話をさえぎるように言われてしまいます





でもね、違うんですよ
前もって説明しない私があかんのですけど

このとき私がしたかったのは、
恋人に過去の悩みを打ち明けること
過去悩んでいたことを今聞いてもらうこと
でした

「上司との関係でいろいろ思うことがある
 いまこんな風に思うようになるまでには
 過去数か月こういうことがあったんだ」



まあメタな説明なく、他人の愚痴をいきなり話すんだから
俺に言わず本人に言えよって
第一声で言われてしまうのも仕方がない


『直接言わずに勝手に期待して、相手がしてくれないから俺に愚痴っている』
全部話し終わった後はわからないけど
話し初めに口を挟んだとき、
彼はきっとそう思っていただろう



繰り返しになるけど、ちょっと違うんです
そもそも、以前から
彼にこの話をきいてほしいと思っていて
そして昨日話した

たしかに、悩む理由は上司に言えないことがあるから
それは上司が話をきいてくれる素振りを見せないから


上司を責めたくなる気持ちも、前にはあった
でも責めや怒りをそのまま出したくはなかった

むかむかしている最中は
そのまんまの感情を、彼にこぼすまいと踏ん張った
上司は彼の上司でもあるわけだし
私は彼が仕事を楽しんでいるところが好きで
彼の楽しい空気を壊したくなかった


しばらく月日が経って
その間にやったことのない新しい仕事をはじめたり
上司から単発の仕事をひとつまかせてもらったり
恋人や友達と休日に出かけたり
なんやかんや気持ちも季節も移ろってきて
怒りもおさまり頭の整理がついた

いまなら彼に話せる
そう思いました





彼がどう受け取ったのかはさておき、

2人でいるときに過去の心を言葉にできて
私は望みを叶えられた







なんで恋人に聞いて欲しかったのかって?


癒して欲しかった?
いいえ、ただ癒してほしいなら
長い打ち明け話なんてせずにハグしてもらう


一瞬話は逸れますけど
Shut up! Kiss me, hold me tight ♪
という歌詞がありますね
Angel Olsen / Shut up kiss meという曲




結局なぜ?

恋人に自分のことを
知っておいてほしいからです

べつに全部じゃなくても
楽しいだけじゃなく時には辛かった時間を
孤独を感じた時間を
遅くなってもいいから
完全な過去になってしまう前に
聞いておいてほしかった


辛い時間もときには共有したい

だってあとになって
あの時間をこの人は知らないんだなあって
横でひとり孤独に感じたくない

どうしようもないときもあるけど
誰かに知ってもらいたい
できるなら好きな人に知っていてもらいたい
そのために行動に起こすのは
普通のことだと思う






…打ち明けられた相手がどう感じるかはまた別だけれど




望みが叶った
一方で反動もありました


この長い長い、宛先のない言い訳が
反動の証拠です





ではまた。